このドアをあける人は
津波 英正(つは ひでまさ)
[沖縄県在住]
十年前に感銘を受けた作品です。文字が笑顔になり、文章もはずんでいて楽しそうです。
津波さんは知的な障害がありますが、書道に出会って独自のタッチと集中力で作品を書き出し、今でも書道を楽しんでいます。作品からにじみ出るような優しい人柄で周りから親しまれています。
この文章は、マルチタレントの永六輔さんが、映画評論家の淀川長治さんを見舞ったときに病室のドアに貼ってあったものだそうです。
ドアをあける人が笑顔だと、誰でも嬉しい気持ちになるものです。
沖縄手帳社
津波さんは、〈社福〉おきなか福祉会・就労支援施設「ゆいまーる」で元気に働いています。
文章の出典は「日本に生まれてよかった」永六輔&:ケン・ジョセフ共著、徳間書店刊。
津波さんの作品は2012年版と2014年版の手帳でも掲載しています。